無知の知

1記事=1テーマな感じで、30代コンサルタント、妻子持ちが日々思ったことを綴っていきます。

自分の頭で考えるってどういうこと?

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きっと今の新卒の方は3月から本格的な就職活動をされていて、OB・OG訪問の場で、または面接官からのフィードバックで言われていたり、すでに社会人になっている方で、会社に所属されている新人や若手の方は上司から一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「自分の頭で考えた?」

という、何回も何回も聞いてると、呪怨のように聞こえてくる言葉です。

 

「これに答えなんかあるのか?」

「ていうか、そもそも考えるってなんだよ…」

と少し前に社会人になった私も悩んでおりました。

 

職業柄、コンサルトには頭でっかちな人が多い(失礼ですがまぁ私も同業ということでご容赦くださいw)ので余計感じたのかもしれません。

しかし、別にコンサルタントだけではなく、どんな職業でも仕事というのは、何かしらの問題解決の対価として報酬をもらっている活動だと思います。

ですので、その問題解決に置いて、自分で考えていない人はほぼいないと思います。

(これができている方は半ば無意識に考えられていることも多いので、できていない人を見ると「なんでできないんだよ、簡単じゃないか!」とか思われるんだと思います。)

 

もう少し私の背景を説明すると、なんていうか

「そんなの経験すりゃいいんだよ」

とか

「慣れだよ、慣れ」

みたいな時間がたてば結果的にできるようになるっていう人の意見が嫌だったんですね。

なんでかっていうと、コンサルという職業に夢を抱いていた私は、新人だろうが若手だろうが関係ない!一日でも早くプロフェッショナルとしてクライアントに価値(バリュー)を提供したい!という情熱に燃えていたのですw

また、スポーツ選手であればトレーニングしてうまくなって、試合に出て結果を出し、それを見ていた観客、そのパフォーマンスに満足した所属先から報酬をもらうという一連のサイクルで働いていると思いますが、その中でトレーニングの方法がわからないってことはないと思います。

サッカーであれば敵チームがたくさん来てもボールとられないように、パス回しの練習したり、点を取る確率を上げるためにシュート練習をするといった、何のためにトレーニングしているかって当たり前ですけどわかっていますよね。

でも、

・仮に仕事は問題解決である

・その問題解決の方法を自分の頭で考える

・その結果、顧客に価値を提供した見返りとして報酬をもらう

ということだとすると、自分の頭で考えるっていうことの答えが自分なりにわからないのであれば、いつか顧客に価値を提供できなくなって、お金をもらえなくなるんじゃないか、と恐れていたのですw

だって、なんかよくわからないけど「うーん…ってうなって、一晩寝て朝起きたら、はっとひらめきが降りてきてこうすればいいんだ!っていうアイデアが思い浮かぶ」って怖くないですか?w

そもそも、そのひらめきが降りてくるかなんてわからないし、仕事って大体期限もあるのにいつどんなアイデアが思い浮かぶかはよくわかりません、みたいなそんなブラックボックス的な何かや神頼みに近いことに頼らなきゃいけないのが嫌だったんですよね。

 

なので、いろいろ本とか読んだり、いろんなこの人すごいなーって思う人の真似したりして自分なりに出した答えがこれです。

 

自分の頭で考えるとは、頭の中にある自分なりの基準と比較すること

え、どういうこと?と思われるかもしれませんが、例を出すと、「abemaTVやYoutube等どんどんスマホ、Webに視聴者を取られているTV業界が視聴者を取り戻すにはどうしたらいいか?」っていう課題に解決策を出す必要があるとします。

この場合、きっと皆さん無意識的に

「abemaTVとかYoutubeを見てる人ってこんな人だよな~」

「TVで見る番組ってあったっけ?」

「最近TVのこの番組が面白いって言ってたやついたかな?」

というような感じで、頭の中で自分なりに持っているabemaTVやYoutube、TV業界に関する情報をちょっとしか知らなくても、めちゃくちゃ詳しくてもそれと比べて、

「あーそうだ、こんなやつだ!」

「サッカーの日本代表戦はTVで見てるな、そういえば」

「水曜日のダウンタウン、面白いっていってたなー」

という何かしらを思い浮かべてると思うんですね。

で、いろいろ浮かんだものをパズルの1ピースに見立てて、それを組み立てるようにしてアイデアという形にしているんだ、と思うのです。

ここで大事なのは、世の中にはいろんな情報が出回っていて、一見すぐに答えが見つかりそうなものも多いですが、あくまで自分なりにこういう事だ!と言語化できるほど明快な答えを持つことだと思います。

そうでないと、著名なAさんがこう言っている、Bさんがこう言っていたからやっぱりこっちが正しいんだ!と右往左往したり、先ほどの例のように「なんかよくわからないけどいつかできてるよ、うん」と諦めモードになったりすると思うんです。

 

※とここまでつらつらと書いてきたのですが、私と同じようなことを考えていらっしゃる方がいたみたいで(googleで検索したらHitしました)、ご参考までにそちらの記事も紹介します。

lynx.hateblo.jp

 

人生の中で長い時間を費やす仕事という時間において、せっかくなので神頼みや運頼みではなく、自分の意思でコントロールできるような気付きとなれば幸いです。